皆さま、こんばんは。
今週のブログは諸事情につき、木曜日の夜に配信します。
今日は少し・・真面目なお話をしようと思います。
アトリエを経営するにあたって、わたしが大切にしている軸となる経営論の話。
そんなことまでオープンに話すのかぁとちょっと呆れられてしまうかもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。
皆さんは、東京・西国分寺にあるクルミドコーヒーというカフェをご存知でしょうか。
実は今、このお店が取り組む経営方法に注目が集まっています。
『人を大切にする経営』
ゆっくり、いそげ。
スタッフを大事にするとか、一つ一つの仕事を大事にするとか、
ゆっくり行くということをちゃんとやっていけば、ちゃんと経済的にも報われていく。
目指すのは、「スタッフ一人一人の幸せ」と、「会社を存続させるための利益」の両立。
【お金のために働く】という価値観を変えたい。
店主の影山知明さんは、そんな理念を掲げて経営をしています。
わたしが影山さんの存在を知ったのは、この本から。
アトリエライブラリー、No.225
「ゆっくり、いそげ」
いつもアトリエでもお世話になっている、中小企業診断士の堀口さんが、この本は石黒さんの価値観と似ているからぜひ読んでみてください、と紹介してくれたことから。
とても素晴らしい経歴をお持ちの方が、カフェの店主・・・とっても意外だと思いませんか。
そこには影山さんの熱い想いやロマンがあったのです。
人を利用するのではなく、人を支援する経営。
会社や組織、お店の目的が先に立ってしまうと、その目的達成のため貢献するように、スタッフを型にはめてしまうことが起こってしまう。
そうではなくて、影山さんが目指しているのは、一人一人持っている命の形はユニークでいびつなことが多いので、むしろそれを存分に発揮していってほしい。
それを経営者または会社がサポートしていきたい。
そして、クルミドコーヒーには、スタッフの採用方針があるそう。
それは・・・
「そこにいる人」
お客さんだったりご縁のある人。
飲食店をやるという視点から考えると、飲食店の経験がある、調理師免許がある、接客が得意、そんな人を採用しがちだけど、
それだと、お店で売上をあげるという目的での最適化された組織になってしまう。
そういう目線ではなく、
その時みんなが必要とした時に、近くにいて、お互いフィーリングが合って、お互い踏み込んでやっていこう、となった人にチームに加わってもらうという流れだそう。
そして影山さんは言います。
経営者として担っている役割は、「土」の役割。
スタッフやお客さまの中に眠っている、種みたいなものを受け止めて、それが芽を出していくことを支援していきたい。
カフェを拡大させるではなく、人を育てる。
人の成長のために肥料になれる人、そんな人が少しずつ増えていき、人を活かしあう関係を育てていく。
その結果、組織とか売上とか規模が大きくなっていく。
それが理想です、と。
そんな影山さんに、ある番組では、コメンテーターやあの評論家のひろゆきさんにも、そんなの理想論だ!と言われる場面も。
それでも影山さんは、冷静に落ち着いた様子で、順位ではない、大きさや量ではない、自分は誰かの肥料となることがとても幸せなことだ、と言い放ちます。
自分自身の喜びのひとつが、人が成長して、その人自身の花を咲かせるってことに立ち会えることだけで満足だ、と。
そして、影山さんのツイートにはたくさんの素敵な深い想いが。
そして、そんな影山さんが主催する、こちらに行ってきました!
影山さんが話す、「2022年に出会った10の名言」
本当に素晴らしい内容でした。泣
YouTubeにもあがっているので、ご興味ある方はぜひ^^
そして、休憩時間に・・・サインをもらってしまった・・!泣
わたしにとって、どんな芸能人よりも価値のある嬉しいもの!泣
少しだけ会話することもできて、アトリエには多様な人が集まるということ、もちろんいいこともたくさんあるけれど、時には大変なこともあるということ。
そんなことをちょっと話したらこんなメッセージを・・・
「伯牙たらん」
弦を自由にのびのびと奏でる伯牙のように
一人一人の可能性を信じて
という意味だと思う。
優しくて力強いメッセージに思わず泣きそうになった。
クルミドコーヒーのメニュー表にかかれていたメッセージ。
『今ここに、過去も未来もある』
今ここを大切に。
答えのない問いに向き合い続けること、それが生きること。
当たり前と思っていることが奇跡の組み合わせ。
大切なことに気づくことができた時間になりました。
わたしは影山さんの思想や経営論に共感することばかり。
こんな想いを少しでも、必ず、アトリエに繋げていきたいな、と思っています。
それでは、皆さま、また来週。
また元気にお会いできたら嬉しいです!
よい週末をお過ごしくださいませ^^