みなさま、こんばんは。

今週も一週間、お疲れ様でした。

 

毎月月初に発行しているアトリエレター。(いつの間にかもうVol.79!)

その中にある、今月のアトリエライブラリーは、『自分思考』という本を選びました。

「自分思考」とは、自分を見つめ、見つけ出し、自分の価値基準=主観を持って道を切り拓くこと。

著者は山口絵里子さん。

ベストセラー『裸でも生きる』著者の初エッセイ。

約10年前、この『裸でも生きる』を読んだ時の衝撃は今でも覚えていて、読み終えた夜は興奮して眠れなかったほど。

国際援助の矛盾を放っておけず、バングラデシュに単身乗り込み、途上国発のブランド「MOTHER HOUSE」を 創業。

『途上国から世界に通用するブランドをつくる』を理念に掲げ、現在MOTHER HOUSEは日本、台湾、香港で48店舗を展開し世界が注目する企業へと成長。

 

新年。

さぁなんの本を選ぼう・・と自宅の本棚の前に立った時、これは出すことはないであろう、と思っていた本です。

なぜなら、わたしの頭の中が全部覗かれてしまうような気がして、恥ずかしかったから。笑

何度も何度も読んだ本は、ボロボロで、黄色のマーカーも引いてあるし(雑に)、特別な本だったから自分の手元に置いておこうという気持ちだったのだと思います。

そんな気持ちだったけれど、ふっとそれを手に取っていた自分がいました。

昨年は、様々な挑戦をする人たちを身近に見てきたからです。

 

経営者は、事業を継続させるために、多面的な角度からありとあらゆることを意思決定をし、そのすべての最終的な責任を取る。

その過程で、苦しいこともたくさんあるけれど、戦っているのはひとりじゃない、と勇気をもらえるような本です。

 

この本はそんなリアルな山口絵里子さんの心情がありのままに書かれています。

以下、一部抜粋します。

 

「社長」という役割が持つ責任と、そこからはじまる孤独の日々、組織をつくっていく苦しみ、もう普通に組織の中で働く生活には戻れない人生、逃げられない創業者であることの事実。

ある時、社内のスタッフから「社長として失格だ」というメールをもらった。

もうすべてが嫌でどうしようもなく心身共に疲れ果てていたし、誰も信じることができなかった時期があった。

誰が好き好んでこんな立場を選ぶのだろう。

ただ、経験だけが、人間を強くしてくれる。

苦しいことを単純に苦しいこととして受け止めず、将来に生きる経験をしていると思えれば、きっと〈苦しい〉が少しずつ〈意味がある〉と思えるようになると思う。

この本は、背伸びをしたり、見栄を張ったりせず、素直に、そして正直に、夢を見つけ、一歩踏み出し継続する過程で自分自身と対話してきた私の心の変化を書きました。

読んでくださる方にとって一つの文章だけでも明日からまたはじまる、人生のプラスになったらいいな・・と思っています。

 

 

この写真は、昔、山口絵里子さん(左)と、『北欧、暮らしの道具店』の佐藤友子さん(右)と一緒に撮ったもの。

「北欧、暮らしの道具店」ネットショップおよびECメディアを運営。

わたしはこんな笑顔で撮っているけれど、心の中では泣いていて、経営者人生、過去一番苦しかったとき。

2人の偉大な経営者に挟まれて、さらに泣きそうになっていたけれど、でも、その辛い過去を乗り越えたことはわたしの中でまたひとつの貴重な経験となり、今に至ります。

 

佐藤友子さんも、『経営者の孤独』という本でこう吐露しています。

毎日キャパシティを試されていて、疲れ続け、もう無理かも、やめたい・・と思うことがある、と。

でも、続けて、

『北欧、暮らしの道具店』に一番感謝しているのは自分。

何かを共有して喜んでくれるお客様やスタッフと出会えてなかったら腐っていたんじゃないかな。

こういう場があるから生きていられるって言っても過言ではないですね。

だから、悩んだり疲れたりするなんて当然でしょうって思うんですよ。

『北欧、暮らしの道具店』という場を得た代償なんだからがんばりなさいよって、いつも自分に思っていますね。

そんな風に記されていました。

 

 

わたし自身も、場所を借り、人を雇用すると決め、これから自分の手で仕事をつくり続けていかないといけないと退路を経った日から、すべては始まりました。

「動いてみること」の大切さを知り、動いてみて、はじめて知り得たことがたくさんありました。

無我夢中でやっていたら、気がつくとお客様もスタッフも増えていて大切な責任にも気づかされ、

それと同時にみんなで一つの事を成し遂げる嬉しさも知ったし、人の生活を支えていくのに必要な覚悟も持った。

その覚悟を背負うことではじめて知ることができた喜びもあります。

経営的な視点を持って利益をしっかり確保すること、それに継続性や成長の見込みを持たせること、一緒にやっているスタッフに少しでも幸せになってもらうこと。

誠実に、心を込めて。

関わる人たちの人生を少しでも豊かにすることができたなら、わたしはこの会社をつくった意味があったな・・と思っています。

 

アトリエには、不思議と様々な業種の経営者の方がいらっしゃいます。

(このブログを書いていたら・・LINEが届き、また今年も一人挑戦をする生徒さんが・・^^?)

わたしは、日々挑戦を続ける方を心から尊敬し、応援したいと思っています!

 

 

さて、アトリエには、たくさんの今年の漢字一文字が集まってきました!

まだ全員ではないけれど、そろそろ揃うかな・・^^

パワースポットみたい!と言ってくれる方も。

中には、あれ?漢字一文字では・・ない?というユーモアたっぷりなものもあったり、本当に個性豊かです^^

その心は?と聞いてみると、またよりその方を知ることができたり。

今回のブログは、「挑戦」をテーマに書いたけれど、

スタッフの佐野さんがアトリエレターに書いてくれたように、この一年を楽しく健康に過ごす目標でも、何かに挑戦する目標でも、誰かを見守る目標でも、どんなことでも、みんながみんなの応援団になれば素敵だなって思っています!

 

それでは、また来週。

よい週末をお過ごしくださいませ。