皆さま、こんばんは。

金曜日の夜、いかがお過ごしでしょうか。

 

今日のブログはこちらです。

映画『チョコレートな人々』を観て。

皆さんは「久遠チョコレート」をご存知でしょうか?

 

わたしがこの存在を知ったのは、昨年の10月。

小学校からの幼馴染と久しぶりに会った時のこと。

アトリエには多様な人が集まるという話や近況報告をしていたら、この本オススメだから絶対読んでほしい、と。

その場で購入しました。

それがこの本。

【ヒトゴトにしない社会へ】

今月のアトリエライブラリーの新刊です。

一番最初に出てくるのが、今回映画の題材にもなった「久遠チョコレート」

調べれば調べるほど惹き込まれていきました。

 

愛知県豊橋市の街角にある、チョコレート専門店「久遠チョコレート」。

世界各地のカカオと、生産者の顔が見えるこだわりのフレーバー。

その人気は日本中に広がり、今ではショップやラボなど全国に52の拠点を持ち、年商16億円までに成長。

代表の夏目浩次さんたちスタッフはかれらが作るチョコレートのように、考え方がユニークでカラフル。

心や体に障がいがある人、シングルペアレントや不登校経験者、セクシュアルマイノリティなど多様な人たちが働きやすく、しっかり稼ぐことができる職場づくりを続けてきました。

福祉と経済、生きがいと生産性、さまざまな人と共に働くよろこびと、その難しさ・・

理想を追い求めるチョコレートブランドの山あり谷あり、きれいなだけじゃない19年を描く作品となっています。

そんな久遠チョコレートは、瞬く間に新聞やメディア、様々なところで取り上げられるようになりました。

 

 

店舗を出すごとに、床や壁に代表の夏目さんがメッセージを。

これもまたとっても素敵。

 

『働くこと』

『働いてお金を得ること』

福祉作業所の工賃がとても低いということは、わたしも、スタッフのあきこさんから以前に教えてもらっていました。

カメラの前で、夏目さんは何度も従業員の賃金について言及していました。

行政が決める最低賃金とは、人が働くことの尊厳を保つラインであるはずなのに、それを認められない人たちがいる。

健常者も障がい者も、ビジネスの枠の中なら共に価値を作り出すことができる。

夏目さんの奮闘は、障がいを持つ人たちやさまざまなマイノリティの居場所をつくるだけではなく、彼らが働くことの尊厳を守るための戦いでもあったのです。

 

以下、映画についてのコメントを一部抜粋します。

 

・宮本 信子 (ナレーション)

みんなで幸せに生きて行くために仕事場を作っていく。

その夢と希望と情熱の物語をたくさんの人に知ってほしいです。

観ると気持ちが柔らかくなって、すごく元気が出ます。

本当にいい作品をありがとう。

参加できて嬉しく思います。

 

・内田 也哉子 (エッセイスト)

そこかしこで「多様性」とうたわれる昨今ですが、この映画には本当のダイバーシティの苦悩と喜びが、そして、なにより真心込めて他者を受け入れ、共に何を夢見て実現できるのかが、ありありと描かれています。

絵空事など一切なく、ひとりひとりが情熱とアイディアを両手に、真っ直ぐもがいていて、こんな素敵な人たちが日本にいることが誇らしく、そして愛おしく思います。

 

・遠藤 京子 (映画ライター)

素直に助けを求められない人、お金の計算が下手な人、ひとりで働きすぎて倒れてしまう人・・

健常者にだってそれぞれ凸凹がある。

凸凹を受け入れることは障がいや福祉だけの話ではないことを改めて理解させてくれた映画。

働いているすべての人に見てほしい作品です。

 

・鈴木 厚志 (京丸園株式会社 代表)

この力は、どこから湧き上がってくるのだろう?

立ちはだかる高い壁を乗り越えて行く力。

多様性の中に生まれるのは笑顔だけでなく力も生み出すのではないか。

みんないい顔してる。

経営者にとって最高の勲章だと思う。

 

・本木 克英 (映画監督)

主人公の夏目浩次さんに、いまの社会に必要なリーダーの姿を見た。

「誰も排除せず、多様な人が働ける職場を作る」とのお題目は誰にでも言える。

しかし、現場で共にもがき、失敗に涙ぐみ、慢心もせずに20年近くも諦めずに実践する人間は稀だ。

 

 

そして、久遠チョコレートの他にも、数ある社会問題に向き合った人たちについて、わたしも過去にインスタにあげていました。

 

株式会社マザーハウス 山口絵理子さん

 

生徒さんが貸してくれた本、アフリカの難民問題と向き合った原寛太さん

 

そして、先月のアトリエライブラリーの新刊でもある、生徒さんからいただいた本。

『いのちを拝む』

読んでみると、今、わたしが頭で考えていることと少し似たようなこと、方向性がたくさん書かれていて、驚きと共に心から共感、とてもためになった本。

小さな融雪会社を経営していた樋口功氏は、三女が事故で重い知的障がい者となったことから、

障がい者を隔離して保護するのではなく、仕事を作って就労し、自分で働いて自立できることを目指して、障がい者支援センター「あんしん」を独力で開設。

これまでの苦難と感動の物語を丹念な取材で描き出されています。

 

 

数ある社会問題を、『ヒトゴト』にしない人。

振り返ってみると、わたしがいつも胸が熱くなったのはそんな人たちでした。

今回の久遠チョコレート、代表の夏目さんもそう。

劇中、いつも穏やかな夏目さんが、どうにもこうにもいかない場面に直面した時、珍しく感情的になっていて、そのこみ上げてくる苦しさ、もがきがこちらにまで伝わりぐっとなりました。

純粋な想いだけで行動し、全身全霊で挑み、涙し、みんなが笑顔になっている風景に感動する夏目さん。

そして、どんな状況であっても諦めずに目の前の人と向き合い続ける姿勢。

絶対に見捨てない、手を離さない。

たった一人のためにもそこまでするのか・・と。

 

そして、チョコレートの無限大の可能性。

一口食べた瞬間、美味しい・・と涙が。

 

映画の中に出てきた人たちはすべて優しく、何回失敗しても大丈夫と、観る人みんなが救われます。

わたし自身も失敗することに怯えることもあるけれど、とても励まされました。

最後の夏目さんの言葉。

『みんなが笑顔の、きょうの青空みたいな透き通った社会を。

必ずやりますから、見ててください。』

そんな言葉に、夏目さんがそう言うのなら・・本当にすべての人にとって優しい世界が来るのでは・・と希望が持てました。

そして、そんな世界が実現するには、わたしには何ができるのか。

わたし自身、これから生きていくなかで大切にしようと考えていたことを、すでに実践して社会を変えている夏目さんを見て、自分もそんなふうに実行できる人間になっていこうと決めました。

 

アトリエにもポスター掲示しています!

2023年1月2日(月)~(東京)ポレポレ東中野

2月4日(土)~17日(金)川越スカラ座

他、全国順次公開です!

たくさんの方にご覧いただけたら嬉しいです。

 

今回はアトリエの話がなくてごめんなさい。

今週も、たくさんの方の笑顔に会えて嬉しかったです!

いつも本当にありがとうございます。

それでは、また来週^^

よい週末をお過ごしくださいませ。